パキスタン/スカルドゥ産ヒマラヤ水晶
パキスタン/スカルドゥ産水晶
スカルドゥ(Skardu)はパキスタンの北部地区バルティスターン(Baltistan)に在る標高2,438mの町で、カラコルム山脈K2峰の南に位置し春には杏の花が咲き乱れるパキスタン随一のリゾートです。
K2(ケーツー)はカラコルム山脈にあり、標高は8,611mで世界第2位の山です。
周辺からは、透明度に優れる水晶やスモーキークォーツ・カテドラル・クローライトインクォーツなど様々な特徴を持つ水晶が発見されます。
重機なども立ち入れない場所のため、これらの水晶は1つ1つ人の手で掘り起こし採掘されます。
中国・新疆ウイグル自治区とパキスタン(ただしインドは「カシミールのパキスタン占領地」と主張している)の境にあります。
奥地にあるため19世紀末までは無名の山でした。
不安定な天候、急な傾斜により登頂の難しさでは標高世界第1位のエベレストより上と言われており、エベレストよりも登頂者が少ないことでも有名です。
また、遭難者の数も多く、チャールズ・ハウストン、ロバート・ベイツ共著の書籍から「非情の山」と呼ばれています。
インドの測量局が1856年からカラコルムの測量をはじめた際、無名の山に「カラコルム」のKをとって順にK1, K2, K3, K4, K5と測量番号を付けられました。
K2以外の山については名前がつけられたり、現地の名前が採用されたりしましたが、K2だけは測量番号がそのまま山名に残りました。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋。