リビアングラス、謎多きテクタイト（隕石鉱物）の不思議とは

リビアングラスとは（隕石の不思議）

リビアングラスは、リビア砂漠(LibyanDesert)で採れる天然のガラスで、チェコのモルダウ川で産出するグリーンのモルダバイトと同じテクタイトの一種です。

宇宙から飛来した隕石が衝突した際の衝撃と高熱によって溶けた物質が冷えて固まったものが「リビアングラス」とされています。

その際に地球上の成分と隕石に含まれた成分が一瞬で溶け合い、クリストバライトや希少鉱物などを含んだまま冷えて凝固し、ガラス質（インパクトガラス）となったと考えられています。

鉱物学的には純粋なシリカガラスに近いもので組成式は二酸化ケイ素(SiO2)つまり水晶と同じです。リビアングラスの内部にはニッケルや鉄などの成分が含まれる場合もありますが、すべてが解析された訳ではなく未だに正体が謎に包まれています。

リビアングラスの起源

リビアングラスは、サハラ砂漠で発見された『ケビラ・クレータ』と名づけられたクレーターがその起源となった隕石の跡ではないかと云われています。

「リビアングラス」の起源は古く、隕石が落下したのは約2900万年前とされています。「モルダバイト」が1450万年前と云われていますので、それよりもさらに倍ほど古い起源となります。

採取される全体面積は約5,500k㎡に及び、一般的に地表から約10m下の砂利の層から多く採掘されており、モルダバイトと形状が異なるのは飛距離の関係と言われています。

尚、最も大きいものは26kgもあり、パリのフランス国立自然史博物館に展示されているそうです。

リビアングラス鉱物概要

本物リビアングラスの希少性

産地はエジプト～リビアにまたがる砂漠地帯のみで見つかり、色は黄色やほぼ無色の薄い黄色のものが発見されます。

世界各地で産出されるテクタイトはほとんどが黒い色をしていますが、このリビアングラスは繊細なレモンイエローからオレンジの色合いを持っており、コレクターや愛用者は勿論、その美しさに誰もが魅了されております。

天然リビアングラスの希少性は、“そもそも絶対数が限られている希少鉱物” という理由が、まず第一にあります。

さらに、リビアングラスが産出されるエジプトの「リビア」は、現在紛争地域となっておりレベル４の超危険区域となっているため、“採掘事体が非常に困難” という、もうひとつの事情がございます。

こういった希少価値があり需要も高い石は必然的に価格高騰が起こります。

ただし、天然石の市場では流通コントロールが行われることにより価格変動が大きく変わることがありますので予測は難しくもあります。そのため、出会い惹きつけられたときがお迎えのタイミングとお考えいただくのが良いかと思います。

リビアングラス原石の品質基準

リビアングラスの品質価値は、“インクルージョンの少なさ” と “発色と透明度” が挙げられます。

そもそもリビアングラスはインクルージョンが多い傾向にありますので、少なければ少ないほど希少価値は上がります。

さらに、リビア砂漠で発見されるリビアングラスの最大の特徴とも言えるレモンイエローの美しい発色が明確に表れているものほど取引価格は上がります。

そして、やはり外せないのは透明度です。品質低いものは白っぽくなっていたり濁っていたりしますので一目瞭然です。

リビアングラスブレスレットの品質基準

レモンイエローが美しいリビアングラスブレスレットは大変貴重であり非常に人気です。

そもそも産出される絶対数が限られており希少な鉱物ですが、その原石を削った貴重な玉を集めて作製されたブレスレットの希少性は、リビアングラスそのものを上回ると言っても大袈裟ではないでしょう。

品質基準については上記の説明内容と同様ですが、ブレスレットには色合いの統一感、そして玉サイズなども価値基準に追加されます。

いくら希少なリビアングラスでも、著しく欠け凹みがある玉や透明度が低い玉であれば装飾品としての価値は低いと言えます。

逆に、透明度高く、発色良く、玉サイズが大きいブレスレットとなれば大変希少となります。

最近では多様化が進み、純粋な希少価値以外にも気泡が多く入る “シュワシュワ” が人気という傾向もあります。それ以外にも、クリストバライト（白い小さな粒状の鉱物）の原石が注目を浴びていたりと好みが分かれているようです。

リビアングラスには偽物があるのか？

リビアングラスは非常に採掘量が少なく年々希少価値が増しています。そういった天然石にはだいたい偽物が多く出回る悲しい事態となっています。

さて、リビアングラスの偽物が多く出回っているという記載を良く見かけますがが、リビアングラスの精巧な偽物は今の所無いようにも思えます。

何故リビアングラスの偽物があまり無いのかというと、リビアングラスには内包物が多いという点が挙げられます。

クリストバライト入りなどはどう考えても偽物を作ることは難しいと思われますので、これを真似て作るのは難しいと思うのです。

リビアングラスと偽って販売する悪質な詐欺

しかし、非常に品質高いリビアングラス原石にはインクルージョンが極めて少ないものも存在し、品質が高いものは逆に偽物と間違えられやすい傾向もあります。

そのため、イミテーションや内包の無い同じような色合いのリビアングラスではない石を「品質の高いリビアングラス」と偽って販売する “悪質な詐欺” にはご注意ください。

熟練バイヤーが見れば判別できても、一般の販売業者がリビアングラスと断定して販売されていると、つい信じてしまう場合もあるかと思いますので、よく確認して信頼のおけるお店さんでお求めされることをおすすめします。

もし、心配であれば多少料金はかかっても購入時に宝石鑑別書を取得されることもおすすめします。

リビアングラスの意味やスピリチュアル効果

リビアングラスは、古代インドではカルマの影響を断ち切ってくれる非常にヒーリング効果の高い石であると伝承されています。

前世の悪い行いが現世に影響を及ぼしているという因果応報（カルマ）の考えをリセットしてくれるスピリチュアルパワーを持っているとされています。

スピリチュアルな観点での「カルマ」とは “魂の成長” に大きく影響するもので、善も悪も等しくカルマに刻まれると考えられているそうです。

カルマが強く刻まれると人は固執し嫉妬し、不安やトラウマなどを生み、余裕のない言動や行動を起こしてしまう原因になると云われているらしく、現世での可能性を狭めてしまうこともあるようです。

リビアングラスは、そういった前世から刻まれてきたカルマを断ち切る強い波動を持っていると云われていることから、世界中のヒーラーから強力なスピリチュアルストーンとして認識されているようです。

その他にも、黄色の波動を持つリビアングラスはとても縁起が良く、金運や成功運にも恵まれていると云われていますので、著名人や経営者からも “御守り石” として人気があります。

リビアングラスのお手入れと浄化方法

リビアングラスは天然ガラスですので、衝撃には弱い性質があります。薄いガラスのように簡単に割れてしまうわけではありませんが、落下や強い衝撃を加えることは避けた方がよいでしょう。

また浄化方法についても衝撃の加わらない方法で、セージ燻蒸や音浄化、水晶浄化や月光浴などをおすすめします。

品質トップクラスのリビアングラスを販売

当店インフォニックでは長年の経験と信用により信頼のおける取引先から、本物という点はもちろん、品質トップクラスのリビアングラスを直接買い付けしております。

どうぞ、本物のリビアングラスの美しい天然レモンイエローを存分にご堪能くださいませ。

リビアングラスブレスレット

貴重なリビアングラスのため良質なブレスレットを集めることが難しい現状の中、自社でブレスレットを組み直すことによって買い付けた既製品のままではバラつきのある “品質の統一性” を向上させております。

著しく欠け凹みがある玉や透明度が低い玉は選別段階で除外することで、リビアングラスの希少性に甘えることなくブレスレットのクオリティーを高めております。

その結果、3A品質から最高品質まで幅広くラインナップさせることができております。

本物というだけでなく、本当に綺麗なリビアングラスブレスレットをお探しの方は是非ご覧くださいませ。

リビアングラス原石

リビアングラス原石にも品質が存在します。当店インフォニックでは、透明度高く美しいレモンイエローの色合いをお楽しみいただける品質トップクラスのリビアングラス原石（未加工非加熱無着色）を揃えております。

レモンイエローのリビアングラスの他に、大変珍しい非加熱無着色の未加工「ブラックリビアングラス」もお取り扱いしております。

長年取引している信頼の現地リビアのパートナー（採掘者）に1年以上の歳月をかけてストックしてもらった原石で、ただでさえ貴重なリビアングラス15kgの原石のうち数個しか見つからないほど希少です。

リビアングラスペンダント

希少なリビアングラスをもっと身近に身に着けるペンダントも人気です。使用する原石や加工ルースの品質追求もしておりますので、きっとご満足いただけるお品ばかりです。

リビアングラスルース

リビアングラスルースもお取り扱いしております。ルースコレクションとしてはもちろん、マクラメやワイヤーワークなどご自身で作製される素材としても大変人気です。

リビアングラスその他製品

ポリッシュポイントや丸玉（スフィア）、勾玉など、良質な天然リビアングラス原石から作製した製品も多数お取り扱いしております。こういったお品は加工時にロスが出るため、実は贅沢なお品です。