天然シトリンの品質と加熱シトリンやレモンクォーツとの見分け方

天然シトリンの品質と加熱シトリンやレモンクォーツとの見分け方

天然石や宝石において知らない人はいないと言えるほど有名な「シトリン」。しかし、流通するシトリンには「天然シトリン」と「人工的シトリン」が入り混じっています。

また、“シトリンではない石” をシトリンとして販売されていることもあります。

こちらでは天然シトリンに関する基礎知識を基に、「本物の天然シトリン」の希少性や他の天然石との違い、さらにスピリチュアル分野についての解説をいたします。

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シトリンとは

シトリンとは

シトリンとはクォーツ(水晶)の変種であり、イエローからオレンジ色を帯びた水晶のことを「シトリン(黄水晶)」と呼びます。

シトリンという名称は、レモンを意味するフランス語(citron)に由来しますが、実際のシトリンに見られるイエローは、黄色もしくはオレンジに近い色合いのものが多いといえるでしょう。

天然シトリンの希少性

現在、天然シトリンは世界的に大変希少な天然石となっています。

10~20年程前はブラジル産シトリンが流通の多くを占めていましたが、採掘量が徐々に減っていき、今ではほとんど採掘することができなくなってしまいました。

また、マダガスカル、ザンビア、コンゴなど、その他の地域でも少量のシトリンは採掘されますが安定した採掘量は無く、年々シトリンは希少価値が高くなってきております。

その価格差は依然と比べて、なんと5~10倍前後もの取引価格となっています。

シトリンは宝石としても、パワーストーンとしても需要の高い天然石ですので、人気が衰えることは考えられません。そのため、新たに採掘鉱山が見つかり大量の天然シトリンが流通しない限り価格が下がることは現段階では考えられないでしょう。

天然シトリンの品質価値

品質の低い天然シトリンの参考写真

そもそも天然シトリンは大変希少ではありますが、良質な原石は本当に少なく、ほとんどが透明度が無くダメージが大きいものばかりです。

そのため、天然であることを前提に透明度が非常に高く、異物が少なく欠損も少ない結晶となれば極端に少なく、滅多にお目にかかるものではありません。

もしあっても、販売価格は異常なほど高値がつけられますので、ヨーロッパや中国などの富裕層の手に渡ってしまうことが現在の流れとなります。もし、手の届く価格で良質な原石を入手する機会があればチャンスとなりますので、見逃さずお求めされることをおすすめします。

天然シトリンと加熱シトリンの違い

加熱シトリンの参考写真

大変需要が高く価格が高騰する天然石は、往々にして「人工処理石」が流通するものです。このシトリンも同様で「加熱シトリン」というものが大変多く出回っております。

これは「色味の薄いシトリン」を加熱処理して発色を良くさせることで、高値で取引される傾向にある市場の流れがあるためです。

しかし、加熱処理されたものがすべて発色が良くなる訳でもなく、ベースとなる天然シトリンの品質が良いことが前提となります。

加熱シトリンの特徴は、オレンジ色となったり、天然シトリンにはない不自然な濃い発色をしていたりしますので、経験を蓄積すれば判別が可能です。

尚、「加熱シトリン」はベースが天然シトリンであれば安く手に入れられるシトリンであるため、認識した上でお求めされることはなんら問題ではありません。

アメジストを加熱したシトリンとは

そしてもうひとつ、シトリンではなくアメジストを加熱処理して色を変化させた「加熱シトリン(加熱アメジスト)」というものも非常に多く流通しております。

アメジストは大量に採掘でき、アメジストを加熱すればシトリンの色味を容易に模することができます。アメジストなら安価な仕入れ値で “なんちゃってシトリン” を半永久的に量産させることが可能という訳です。

天然シトリンと加熱処理シトリンとでは大きく価値が異なりますので、もし天然シトリンとして価格を引き上げて販売していたとすれば大問題ですので、注意が必要です。

アメジストを加熱処理して色を変化させた加熱シトリンもオレンジっぽく、天然シトリンとは色味がハッキリと違うため肉眼での判別が容易にできますので、知識をもって判別していきましょう。

シトリン鉱物概要

名称
シトリン
英語名
Citrine
和名
黄水晶(きずいしょう)
モース硬度
7
成分
(Cu,Al)2H2Si2O5(OH)4·nH2O
比重
2.66
結晶系
六方晶系(高温型)、三方晶系(低温形)

シトリンに似た天然石との見分け方

ここからは、「シトリン」と「シトリンに似た天然石」の違いや見分け方を解説いたします。

“シトリンではない” ものをシトリンとして販売されていることもありますので、本物のシトリンを手に入れるための正しい知識としてお役立てください。

シトリンとスモーキークォーツの違い

見た目が似ていることから、たまに間違えられてしまう二つの鉱物について解説いたします。

シトリン(黄水晶)は、鉄イオンが含まれることで発色します。一方、スモーキークォーツはケイ素が置き換えられた微量アルミニウムイオンに放射線を受けて発色した鉱物です。

ただし、中にはスモーキーシトリンと言われる、どちらとも分類し難い中間のものもありますので石の判断は難解で奥深いと言えますね。

シトリンとレモンクォーツの違いと見分け方

レモンクォーツの参考写真

レモンクォーツ(イエロークォーツ)と呼ばれる天然石も存在します。

シトリンとレモンクォーツは似た色味ではありますが、シトリンは鉄によって発色しますが、レモンクォーツは硫黄によって発色しており、要因がまったく異なるため「別の鉱物」です。

そして本来、希少性は雲泥の差ですが、安価なレモンクォーツをシトリンとして高額な値をつけて販売している場合には注意が必要です。

シトリンとレモンクォーツは色の違いで判別がつきます。

レモンクォーツはその名の通り、レモンのような明るい色味が特徴です。また、放射線を当てることで結晶内部にスモーキー色が現れることが多いのも特徴です。

また、明確な違いとしてイエロークォーツの鑑別結果は「天然クォーツ、イエロークォーツ ※通常照射処理が行われています。」と記載されます。

尚、鑑別結果で加熱処理がされていると明確に判断された場合は、通常という言葉が無くなり、「照射(加熱)処理されています。」という文言が記載されます。

レモンクォーツ(イエロークォーツ)とシトリンとでは、ハッキリとした区別がされていますので、色味の違いを認識し安価なレモンクォーツをシトリンとして購入されないようご注意していただけたら幸いです。

シトリンの意味やスピリチュアル効果とは

11月の誕生石でもあるシトリンは、「幸運」「金運」をもたらす強いスピリチュアルパワーを持った石として、古くから大切にされています。

その黄金に輝く黄色の水晶は、太陽を象徴する光を放つとして「商売繁盛」「富と名声」をもたらす効果があるとも云われています。

また、持ち主を明るく照らすシトリンのエネルギーは、人を惹きつけ、人間関係も良好にしてくれる「友愛」の意味合いも込めらえています。

シトリンの浄化方法

シトリンは水晶ですので比較的扱いやすい天然石です。表面に皮脂や汚れなどでくすんできたら少し濡らした柔らかい布で拭いてあげれば、透明度や輝きを取り戻してくれるでしょう。

また、浄化方法についてはクリスタル、月光浴、セージによる燻浄がおすすめです。太陽光は退色の恐れがありますので避けた方がよいでしょう。

本物の天然シトリンを販売

当店インフォニックでは長年の経験と信用により信頼のおける取引先から、本物という点はもちろん、高品質シトリンを直接買い付けしております。

どうぞ、本物のシトリンの美しい天然イエローを存分にご堪能くださいませ。

天然シトリンブレスレット

シトリンブレスレットバナー

加工品として判別が非常に難しいため、滅多に出回ることのない非加熱無着色の天然シトリンブレスレットもご用意しております。

当店インフォニックが天然シトリン原石を直接買い付け、直接加工依頼をした正真正銘の天然シトリンブレスレットとなります。

天然シトリン原石

コンゴ産シトリン原石バナー

非加熱無着色の天然シトリン原石も揃えております。

入手困難な高品質シトリンを入手することができましたので、お探しだった方は是非ご覧くださいませ。