
ファントムアメジスト(アメジストファントム)丸玉(スフィア)
ファントムアメジスト丸玉の希少性
ファントム状にインクルージョンされたアメジストを丸玉にすることがどれほどの希少性を持つのでしょうか?こちらではファントムアメジスト丸玉の基礎知識や希少性を解説しております。
ファントムアメジストとは
まず、「ファントムクォーツ」とは和名で幻影水晶(げんえいすいしょう)と呼ばれる特殊な水晶のことです。
水晶は地下深くにある二酸化ケイ素の成分が含まれる熱水が圧力によって流れ出し、永い年月を経て冷えて固まって結晶化したものです。
水晶は、長い年月をかけて成長していく過程で地殻変動などの影響により一度成長が止まることがあります。
停止中の水晶成分は天然放射線による鉄イオン変異によって紫色に変化することがあります。その後に成長が再開され、また長い年月を経て成分が積み重なっていくと、停止していた箇所のみアメジストが濃く表れることになります。
このような構造は、時間経過や環境変化などから結晶成長の不連続性が生じることで生まれる「累帯構造」によるものも可能性として含まれます。
そして、その積み重なりが山形となることがあり、幻影のような山の姿から「ファントムクォーツ」と名付けれられ、アメジストがファントム状にインクルージョンされていることから「ファントムアメジスト」と言われています。
言葉にすれば簡単ですが、そこには長い年月の中で地震や崩れ、温度変化や不純物の混入など様々な要因がありますので、綺麗な山型を保ったまま形成された水晶原石はなかなかありません。
ちなみに、インクルージョンファントムが富士山のようにも見えることから “縁起物” としても大切にされてきたとも云われております。
ファントムアメジスト丸玉はどうやってできる?
アメジストは数多くありますが、ファントムアメジストとなれば途端に少なく、特に良質なお品ともなれば産出量は非常に少ないため需要も高く、流通は年々減ってきております。
そもそもアメジストがファントム状にインクルージョンされている箇所は、基本的に“ひとつの水晶(単結晶)につき1箇所” しかありません。
水晶は塊状に形成されることはまずありません。また、ファントムがひとつの結晶にいくつも作られることもほぼありません。これは六角柱状に形成されるためであり、長い年月を経て積み重なっていく特性が関係しております。(ファントムが縦に並ぶことはありますが希少性は一気にあがるため原石のまま流通されることがほとんどでしょう。尚、並列して2箇所できる事もごく稀にありますが激レアです)
つまり、ファントムアメジストが内包された1つの丸玉を制作するには、ファントム状のアメジストが存在している1つの単結晶を贅沢に削り出しを行わなければなりません。
大きな丸玉であればそのさらに大きな単結晶が必要ですので、その希少性も必然的にあがります。
あとは、水晶の透明度、ファントム(山型)の美しさや明瞭度、その他レインボーが見られる副産物などが希少価値に影響を与えます。
ファントムアメジスト丸玉の意味やスピリチュアル効果
アメジストは、宗教的にも霊的権威の高い石とされており、古代エジプトでは護符や装飾品として使用され、キリスト教では「司教の石」として特別視されてきました。
ファントムアメジストは、スピリチュアル分野において "ヴィジョンを映し出す重要な鍵" と云われており、霊的パワーアップを促し潜在能力を引き出すことで直感力や決断力を高めるとされています。
また、角が無くエネルギーを全面に放出される “丸玉は個人浄化” に向いているとされており、自分自身へエネルギーを効率良く吸収させるヒーリングストーンとして用いられるそうです。
観賞用として、ヒーリングスフィアとして、良質なファントムアメジストをご活用くださいませ☆
ファイアークォーツクラスターのお手入れと浄化方法
ファントムアメジストはインクルージョンクォーツですので、硬度の高い水晶に覆われていますので比較的丈夫です。
特に丸玉に加工されたものは表面が滑らかで起伏がありませんので、ホコリが詰まってしまう心配がないのは観賞用としてメリットとなります。
皮脂や油などで丸玉が汚れた場合は、軽く濡らした柔らかい布で拭いてあげれば綺麗になります。
浄化方法についても一通り問題はないですが、基本的にはセージ浄化やクラスター浄化などがおすすめです。