アルゼンチン産インカローズブレスレット
アルゼンチン産インカローズブレスレットの品質価値
インカローズの正式名称は「ロードクロサイト」です。
13世紀頃、古代アンデス山脈で栄えたインカ帝国に存在した最古の鉱山と云われれるサンルイス州にある鉱山で良質なロードクロサイトが発見されたことで、通称「インカの薔薇」と呼ばれていたことが由来とされています。
カルサイトのような菱形結晶をしていることから和名では「菱マンガン鉱」とよばれており、その劈開性の特徴によりカットや研磨といった加工が難しい天然石でもあります。
透明感があり赤味が強いものほど品質価値が高いとされていますが、石がデリケートであるため現存しているインカローズも管理が悪ければ艶が無くなり白く擦り減ってしまう傾向があります。
アルゼンチン産は含有する不純物(鉄、マグネシウム、カルシウム)が比較的少なく、透明感や発色の強い良質なインカローズが産出される傾向があるため高値で取引されています。
一方、上記の成分が多く混入しがちな黄~褐色系レッドが特徴のペルー産は比較的安価で流通しております。
インカローズの特徴と思われている縞模様については、一般的に個性として好まれている傾向がありますが、宝石価値としては少ないほうがより高値となります。
尚、当店インフォニックで「プレミアム品質アルゼンチン産インカローズブレスレット」がございますので、ご参考までにご覧くださいませ。
インカローズブレスレット(ロードクロサイト)の偽物について
現在、インカローズを象徴するような真っ赤な天然原石は近年なかなか見つからない状況が続いております。
一時は流通量のコントロールによって価格の上下を抑えていましたが、良質な原石がなかなか取れなくなってから、富裕層による良質インカローズの買い占めが行われたことなどが重なり、価格高騰が生まれました。
また、「人気と価格高騰が重なれば偽物も出回る」というのが天然石の常であるため、染色したインカローズという偽物には注意しましょう。
パワーストーンとしてのインカローズブレスレット(意味・効果)
インカローズは「癒しと色気」を高めてくれる2面性を持ち合わせている石と云われています。
身に着ければ、自身の魅力に気づき自信を与え、情熱と積極的な行動力をサポートすることで恋愛成就や夫婦円満を導いてくれるとされます。
そして、人には言えない悩みや過去のトラウマなどを癒す効果によって、心を穏やかにしてくれると云われています。
この2つのバランスによって、無理なく心身共に良い作用をもたらしてくれる石として大変人気のインカローズは、ルビーと同じく「7月の誕生石」でもあります。
また、インカ帝国において神聖な石と崇められ、歴代の国王や王妃の血できているという言い伝えから、血流を良くする働きがあり、冷え性の人にも相性が良いと信じられているそうです。
インカローズ鉱物概要
- 名称
- ロードクロサイト
- 英語名
- Rhodochrosite
- 和名
- 菱マンガン鉱
- モース硬度
- 3.5~4
- 化学組成
- Mn[CO3]
- 比重
- 3.40~3.72
- 屈折率
- 1.60~1.82
- 結晶系
- 六方晶系
- 劈開
- 三方向に完全
インカローズブレスレットの浄化方法
セージによる燻蒸や月光浴がおすすめです。
水晶浄化も問題ありませんが、インカローズは硬度が低いため硬い水晶による衝撃には注意しましょう。
流水や塩、長時間の日光浴などは紫外線により変色の恐れがあるため避けた方がよいでしょう。