虫入り琥珀ブレスレット

ギリシャ語ではエレクトロンと呼ばれています。これは摩擦により静電気を帯びる性質を持っていることから由来しているとされます。

虫入り琥珀ブレスレットの種類や年代について

まず、樹脂が琥珀の硬度にまで硬化（石化）するためには約3,000万年以上の年月が必要となります。

世界最古の琥珀はイギリスやシベリア、アメリカなどで約3億年前のものが発見されております。また虫入り琥珀としては約1億2500年前が最古のものとして報告されているようです。

それらが学術的に注目される一方で、宝石としての価値が見い出されたことで各地で採掘が進み、次々と発見されるようになりました。

バルト海沿岸地方では、ラトビア、リトアニア、エストニアからドイツ、デンマークへと延びる地域を「琥珀海岸線」と呼び、地質年代は約4000万年前の琥珀が見つかっております。

それよりも新しい年代の熱帯樹木の樹脂は脆く、琥珀宝石としては扱えないため「コーパル/Copal」という呼び名で区別されており、主には塗料用ニスの原料に使われています。

琥珀によって時を止められた生物から謎を解明

琥珀には様々な生物が閉じ込められております。ユスリカ、ハエ、ナナフシ、カミキリムシ、シロアリ、ハチ、ゴキブリ、ダニなどの昆虫だけでなく、蛙やトカゲ、鳥類や植物なども化石となって発見されております。

有名な映画では蚊のDNAを採取することで古代の恐竜を蘇らせるといったロマンスも描かれていますね。

実際、琥珀によって保存状態が良好な生物を研究することで、古代の生態系の謎や遺伝子工学を解き明かす鍵として重要な研究材料となっております。

人工虫入り琥珀（アンブロイド）ブレスレットにご注意を

まず、装飾品として用いられる天然琥珀のほどんどは発色を上げるための加熱処理や、強度を上げる加圧処理が施されております。しかし、これは人工琥珀とは区別されております。

問題なのはプラスチックやレジンなどで似たようなものを簡単に作ることが可能ですので注意が必要です。

また、虫入り琥珀の場合ですと、コーパルや低品質の琥珀の破片や粉末を溶かして、虫の死骸を後から入れて加熱圧縮（アンブロイド）させた悪質な「もともと虫入り琥珀じゃなかったもの」も横行しておりますので、買い付けには細心の注意を払っております。

個人で買い付けされる場合や、販売物を購入される際は信用のおける知識豊富なお店でお求めされることを推奨いたします。

虫入りアンバー成分概要

虫入り琥珀ブレスレットのスピリチュアル効果や意味

古代ギリシャでは “樹脂には魂が宿る” と考えられ、虫入り琥珀は古来より守護と再生の象徴とされてきました。

現代でも邪気払いや厄除けに留まらず、強い生命エネルギーが免疫力や抵抗力の弱った身体を強くしてくれるという云われから “健康や長寿のお守り” としても引き継がれているようです。

さらに、高ぶった感情を鎮めて精神を安定させると伝承されていますから、人間関係の改善やネガティブな精神状態の改善などに役立つとも云われています。

アンバー（琥珀）ブレスレットのお手入れと浄化方法

琥珀は熱と水分、塩分に弱い性質をもっていますので、高温多湿は避けましょう。

それに伴い浄化をされる際は、太陽や流水と塩は避け、セージ燻蒸や月光での浄化などをおすすめします。