ゼオライトとは?放射能物質co2を吸着するのか?沸石という名前の独り歩き

鉱物英名:ゼオライト
和名:沸石(ふっせき)
成分:混合物により異なるが、基本は二酸化珪素
晶系:成分によって異なる
色 :基本的に白色
硬度:混合物により異なるが、基本的に軟らかい鉱物である。

ゼオライトとは?放射能物質co2を吸着するのか?

インフォニック専属バイヤーカツノです。コラムを読んでくださりありがとうございます。

今回のテーマは、福島原発の汚染水問題で急に耳にする機会が多くなり有名になった鉱物「ゼオライト」についてです。

放射性物質を吸収するために「ゼオライト」が良いという研究結果が出ましたが、今でも賛否は両論のようです。

実際に汚染水は、このゼオライトの投入でもスムーズにはいきませんでした。

放射能物質をイオン交換されるゼオライトの原理

ゼオライトは骨組みとなる結晶構造の隙間に「多くの水分」が含まれています。

これによりイオン交換がされやすい特徴があるため気体を吸着する能力があります。

この吸着能力が“放射性物質に有効”とされています。

隙間に放射性物質を取り込んで、取り込んだゼオライトごと外に出すといった方法だと思います。

しかし、取り込んでも放射能物質の原子核は崩壊し続け、放射線が出る訳ですので、ただゼオライトを使ったからOKとはならないのです。

ゼオライト(沸石)という名前の独り歩き問題

このゼオライトという呼び名について、すべての沸石の総称名であり成分はまちまちです。

全部で約50種類もあり、どのゼオライトなんだろぉ??という疑問が個人的にはあります。

加熱すると水分と分離し、その様子が沸騰しているように見える事から沸石と名付けられたそうです。

ゼオライトの定義は珪酸の一部がアルミニウムに置き換わり、酸素との比率が1:2(Alアルミニウム+Si珪酸:0酸素=1:2)となる含水珪酸鉱物とされています。

天然石、パワーストーンで有名なのは「スコレサイト」や「アポフィライト」とよく共生する「スティルバイト」などが有名です。

ゼオライト原石とパワーストーン効果の間違った認識

このゼオライトを巡って様々な販売方法、間違った説明を多く見かけます。

特に個人的に残念なのは、パワーストーン業界でありもしない記述で販売されてしまっていることです。

・放射能に効く!
・放射能のお守り!
・放射能の除去除染!
・環境汚染の改善!

同じ天然石を扱う者として非常に情けなく残念です...。

ハッキリ言います。

ゼオライトの原石を置いたりブレスレットを身に着けても放射能からは守れません。

上記にも挙げましたが、取り込んでも放射能物質の原子核は崩壊し続け放射線が出る訳ですので、ただゼオライトを使ったからOKとはならないのです。

アポフィライト原石は沸石ではありません

ある天然石の業者イベントでの出来事です。

「放射能に効くゼオライトの原石が多く売れてるよ」

「アポフィライトの原石が多く売れてるよ」

「だからお兄さんもとどうですか??」と話しかけれました。

これに連られて購入しているストーンショップを見た時は本当に悲しくがっかりしました。

良く売れるから、原理も調べず言われたままにホームページに掲載する。

しかもアポフィライトの原石は沸石ではありません。沸石と良く共生する鉱物というだけです。

パワーストーンは今では本当に多くの方が身に着け愛されています。その一方で、過剰なパワーを売りに販売している所もまだまだたくさん見受けられます。

値段が高いからパワーが強い。

まだ誰が身に着けるかも解らない石に対してプログラミング済み...?

これを身に着けたらこうなる。

僕には理解が出来ません。

天然石には不思議な力が備わっていると思います。しかし、パワーばかりを重点に置くのではなく綺麗で気に入った「パワーストーン<天然石」を自分のきっかけにお持ちになって欲しいです。

「この石を持ってるから頑張れる」

「この石があるから心が強くなれる」

それがパワーになるのではないでしょうか。

このコラムを読んで頂き、顔も知らない人が言っている“パワー”に振り回されず、一人でも多くの方が本来の天然石を選ぶことができる参考となれば嬉しいです。

放射能汚染問題の救世主となって欲しいゼオライト。

どうか日本が安心した暮らしを取り戻せますように。

今回はゼオライト、パワーストーンの販売のあり方について僕の思いを配信させて頂きました。

最後まで読んで下さり有難うございます。


沸石のひとつ「スティルバイト」


沸石を伴って産出される「オケナイト」