<Vol.15>2月の誕生石「アメジスト」について
- 鉱物英名
- アメジスト(アメジスト)
- 英語名
- Amethyst
- 和名
- 紫水晶(むらさきすいしょう)
- モース硬度
- 7.0
- 成分
- SiO2
- 比重
- 2.65
- 結晶系
- 六方晶系(三方晶系)
- 色
- 紫・ラベンダー色、結晶により濃淡、褐色・灰色がかったものもある。変種として緑(プラシオライト)
- 主産地
- ブラジル・ウルグアイ・インド・メキシコ・アフリカ・スリランカ・マダガスカルなど
- 宝石言葉
- 誠実・心の平和・高貴
アメジストは、なぜ紫色?
アメジストは、2月生まれの人はもちろん、誰もが知る有名な宝石として親しまれています。
パワーストーンが好きでは無い人も「アメジスト」は大抵の方が知っていると思います。
硬度も水晶と同じで強く、身に付けていても傷などがつきにくいので非常に気軽に身に付ける事ができる天然石といえます。
このアメジストですが、パワーストーンや鉱物学からの視点で見ると、とても深い天然石だといえるのではないでしょうか。
近年まで、なぜ水晶が紫色や黄色になるのかは解明されていませんでした。
現在では鉄(イオン)と放射線の影響により水晶に色が着くことが解りました。
放射線の影響を受けると結晶構造による電子の状態が変化し、吸収する光の色が変わってしまう事が色を変える要因と考えられます。
アメジスト結晶石は変化する?
よく「アメジストを加熱すると黄色(シトリン)になる」と言われていますが、これはアメジストの結晶構造の電子状態を熱を加えることで無くすことができるため、黄色(シトリン)に見えるということです。
これが天然で部分的に放射線の影響を受けると、綺麗に色が分かれた「アメトリン」の誕生となるわけです。
また熱を加える温度によって電子状態を変化させ、グリーンアメジストなどの色も作り上げることが可能です。
これらが熱水やマグマの影響で天然で起きる場合があり、天然シトリンや天然グリーンアメジスト(プラシオライト)が採取される特定の地域があるのです。
しかし、すべてのアメジストが処理によって同じ色に変化するとは限らないんです。
アメジストの品質価値
同じようにみえる様々な紫水晶に処理をしても、産地などによって微妙に成長過程が違うため、濃薄がかわったり、無色になるモノもあるそうです。
そのため、シトリンのビーズは処理されていても値段が高いと考えられます。
基となる原石が綺麗じゃなければ、いくら色を変えても綺麗にはならないですし、アメジストは色が濃くてクラックが無い透明なものほど高価とされています。
ただし、ウルグアイ産アメジストは濃い色合いが多く、インドのカルール産アメジストは淡い紫といったように、産地によって個性がありますので、その土地の特徴を基準とした方が良いでしょう。
アメジストの偽物と本物の希少性
パワーストーンで販売されている価格では信じられない高額で宝石店に並んでいることもあります。
近年では合成アメジストを作る技術が発達し、見分けがつかないほど精工につくられるそうです。
特に、高価な宝石質のアメジストを購入する時は注意が必要です。
安くて綺麗なモノには何か理由があることを覚えておきましょう。
アメジストは大きな単結晶は非常に少なく、小さな結晶がほとんどです。そのため、透明な大きなアメジストはほとんど見られず、無傷のアメジストの丸玉などは見たことがありません。(10cm位あるアメジストの無傷な丸玉とかあったら見てみたいですね)
大きめな単結晶や丸玉で綺麗なモノは少ないので、この様なモノが安く販売されていましたらゲットしたいですね。
アメジストのお手入れについて
アメジストは紫外線に弱く、直射日光は出来る限り避けた方がいいでしょう。
普段身に付けている程度なら問題無いですが、くれぐれも“窓際に置きっぱなし...” なんてことのないように気を付けましょう。
インクルージョンが内包されることもアメジストの魅力の一つで、アメジストスーパーセブンがそれにあたり、多くのコレクターがアメジストと内包物のコントラストの美しさに心を奪われます。
自然が作り出す芸術に改めて感謝です。
今回は少し難しい内容となっていしまいました。
注:独自に調べたものであり100%事実とは限りませんのでご理解のほどお願い申し上げます。
いつも読んで下さり有難うございます。
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