NO-7  ◆処理されたルチルクォーツ

実店舗 バイヤー カツノ&店長 カツノです。コラムを読んで下さり有難うございます。

店長コラム 第7回  「処理されたルチルクォーツについて」 です。

ルチルクォーツは人気のあるパワーストーンであり、品質の差によって値段の差も一番ある天然石と言えます。
安いものでは1,000円以下~高いものでは100万円以上のブレスレットもあります。
人気がある裏側で「偽物」のルチルクォーツがある事を皆様はご存知でしょうか??
もともとの天然石はルチルクォーツなのですが、そのルチルの針を染め、良質なルチルとして扱われている事があります。
値段は安いけどとても綺麗なルチルクォーツは少し疑って購入を考えた方が良いと思います。

ある問屋が当店に商品を見せに来てくれた事がありました。
僕は今までみたルチルクォーツと何か違う違和感を感じ「このルチルは天然ですか?」と聞きました。
問屋さんは「もちろんです。現地でこの綺麗なルチルが流行っているんですよ」と答えました。
僕は「天然か確認したいので、ブラックライトを当てさせて下さい」と伝え確認してみました。
すると・・・針が蛍光に反応し、染めてあるルチルだとすぐにわかりました。問屋さんにもその状態を見てもらい、このルチルが処理されていた事をこの時はじめて知り驚いていました。
問屋さんは「いや~やられました。こんな染めたルチルなんてあるんですね。勉強になりました」と言っていました。

問屋さんも解らない位このルチルの染めの見分けは非常に困難です。
この時はブラックライトに反応する塗料が使われていたので解りましたが、反応しない塗料での染めもあるらしく見分けるのは非常に困難です。
私達が出来る事はブラックライトを使い光が反応したら染めてある疑いが強いと判断する程度しかできません。
また、経験から「なんかおかしい」と思ったら購入をひかえた方が良いかもしれません。

ブラックライトでの反応は、水晶のクラック部分に液が残り繊維状に見られたり、針が光り染まっているのが確認できます。
針を染める以外に、透明度を出すために無色透明材が含浸されたものもあります。
これはクラックに透明材を入れる事により、見た目ではクラックが見えにくくなり、高品質ルチルクォーツとして扱われます。

一般の方が購入する際、ブラックライトを持って買いに行くわけにはいきませんので非常に難しいと思います。
高品質なのに金額が安すぎるのは危険と言えます。
また、今まで見たことのない針の色などがあった時もまずは疑ってかかりたいですね。

当店でも仕入れをする際、あまりにも安いものには疑いを持ちます。
そこから鑑別に出し、やはり処理品だったと解ることも少なくありません。
モルダバイトなどもかなり危険です。
今出回っている20%は偽物だと聞きます。
一般の方も信用のおける店舗で購入しなければいけないなんとも悲しいことですね。
最終的には入荷するお店側の知識、ご自分の判断です。
当店では常に新しい知識を入れ、これからもお客様に安心して紹介していけるよう頑張っていきます。

今お持ちのルチルが気になる方がいましたら是非店舗へ持ってきてみて下さいね。
ブラックライトでの確認だけですができますので。