ヒデナイト
希少鉱物ヒデナイトの品質価値
ヒデナイトとは、ペグマタイト鉱床(火成岩)に主成分であるリチウム(Li)やアルミニウム(Al)が含まれたケイ酸塩鉱物「スポジュメン属(リチア輝石)」の一種です。
一般的にはアルミニウムがクロムに置き換わることで、グリーンやイエローグリーンの発色をしたものをヒデナイトと呼びますが、グリーンを感じるリチア輝石すべてをヒデナイトとカテゴライズする傾向もあります。
ヒデナイトとクンツァイトとの違いは?
ヒデナイトは、上記でご説明した通りクロムによる影響でグリーン~イエローグリーンに変化したものを呼びます。
クンツァイト(Kunzite)は、リチウム(Li)にペグマタイトが含まれた鉱物です。クンツァイトの色合いはピンク色が特徴的ではありますが、微量のマンガン(Mn)と結晶構造の変化がもたらすもので、色合いはホワイトやパープル、イエローなど産地によって異なります。
尚、どちらも希少な原石ではありますが、採掘できる結晶サイズが小さく産出量が少ないためピンク色のクンツァイトよりもヒデナイトの方が希少性が高いとされています。とはいえ品質に対する希少性も関係してきますので一概には言えません。
ちなみに、鉄分(Fe)の影響によって黄色に帯びたものはトリフェーン(Triphane)と呼ばれています。
ヒデナイト鉱物概要
- 名称
- ヒデナイト(ヒッデナイト)
- 英語名
- Hiddenite
- 和名
- リチア輝石/リシア輝石、黝輝石(ゆうきせき)
- モース硬度
- 6.5-7
- 化学組成
- LiAlSi2O6
- 比重
- 3.0 – 3.2
- 屈折率
- 1.63
- 結晶系
- 単斜晶系
- 劈開
- 二方向に完全
パワーストーンとしてのヒデナイト(意味・効果)
ヒデナイトは「癒しの守護石」として、自信と他者を慈しむ効果を持っていると云われています。
乱れそうな心を鎮め、穏やかな気持ちになることで、他者に対しても愛する心を持つことができる、そんな気持ちを優しくサポートしてくれる効果があるとされています。
強がりな自分から解放されたい人、不信感を抱きやすい性格や、つい他者と比べて気持ちが揺らいでしまう心を抑えたい場合に、自然と引き寄せられる石ではないでしょうか。
また、複雑な感情がシンプルになることで、本来の理解力や洞察力を高め、集中力もあがる副効果があるとも云われているため、お守り石としても人気です。
ヒデナイトのお手入れ方法と浄化方法
ヒデナイトは退色性のある天然石です。
数時間や数カ月では目に見えて退色することはありませんが、蛍光灯下に約4年ほど放置しておくと色が薄くなります。
太陽光下ならもっと早いでしょう。
そのため、ご使用されない場合は暗い場所に保管しておくことをおすすめします。
浄化方法としては日光浴を避け、セージ燻蒸やチューナー、水晶浄化などがおすすめです。