[インド産]ブラッドストーン原石（血石/けっせき）

緑泥石に神聖なる赤い斑紋「ブラッドストーン」

ブラッドストーンとは、緑泥石を含有する不透明な玉髄（ぎょくすい）に、赤い斑紋となったヘマタイト/赤鉄鉱が明確にインクルージョンされたレアストーンです。

宝石名は「プラズマ濃緑玉髄」と呼ばれ、和名では「血石（けっせき）」とも呼ばれております。

ベースとなる鉱物は碧玉（ジャスパー）であるため、鑑別名では「ファンシージャスパー」という表記となります。ベースとなる岩石は緑色だけでなく橙色や黄色、褐色など様々で、そこに酸化したヘマタイトが赤い斑紋となって浮かび上がるものに対して、その見た目から通称“ブラッドストーン”という呼称が付けられます。

最近ではベースの色が単色で、赤い斑紋がハッキリと見られる上質なブラッドストーンは少なくなりました。

石がお好きな方は、是非押さえておきたい原石です。

最古のヒーリングストーン、日本では3月の誕生石にも認定され話題に

ブラッドストーンは最古のヒーリングストーンのひとつと云われており、古来より邪悪な力を寄せ付けない魔除け石として大切にされてきたそうです。

日本では63年ぶり2021年12月20日に誕生石が改定され、このブラッドストーンが3月の誕生石として認定されたことでも話題となりました。

中世では止血効果や傷を癒す効果があると信じられ“ヒーリングストーン”として扱われたりしますが、古代では大地と生命のエネルギーを宿している絶対の力を持つ神聖な石と考えられていたそうです。

一説ではイエスキリストの血が碧玉に染み込んだものとも、ローマ初期には魔術師の媒介となる石とも言い伝えられているなど、人々を惹きつける不思議な石とする伝承がございます。