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店長コラムNO-26

隕石の衝突によって作られる天然ガラス/テクタイト・モルダバイト・リビアングラスについて

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写真は気泡や竜紋が無く、明らかに怪しいモルダバイトと思われるブレスレットの鑑別結果です。
やはり人工ガラスと出ました。

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  鉱物英名:テクタイト(Tektite)
和名:テクタイト
成分:Sio2(二酸化ケイ素)が主で、Al.Fe.Ca.Na.K.Mg.Ti.Mn.Cu等を大小で含む
色 :黒、緑(モルバタイト)、褐黒色、黄色(リビアングラス)など
硬度:5〜6
結晶系:非晶質
劈開:なし
比重:2.21〜2.96
産地:中東および極東、フィリピン、タイ、カンボジア、アメリカテキサス州
チェコなどその他世界各地で見られる。
テクタイトは隕石が地表へ衝突した際に、地表の物質が熔融して形成された天然ガラスです。
衝撃で瞬時に生じた熱と高圧で、その場所で瞬時にガラス化した地表の岩石といわれています。
衝撃の高熱によって溶けて飛び散った地表の物質が急激に蒸発し、そして部分的に凝集して形成された原石の表面には
“ディンプル”と呼ばれる特有の凸凹と飛翔痕を持つのが特徴であるとされています。 
テクタイトの殆どは黒色で不透明です。
鮮明な緑(モルダバイト)や黄色(リビアングラス)は特質な条件が重なって出来る天然ガラスである為、
通常の黒色のテクタイトとは異なり希少であるとされています。
  英名:モルダバイト(Moldavite)
鉱物英名:テクタイト
和名:モルダゥ石
成分:SiO2約75%、アルミナ10%、その他Fe.Ca.Na.K.Ba.Mg.Ti.Mn.Sr等を含む。
   Al.Ca.Kを特別多く含むものもある。
色 :緑、黄緑、緑茶、帯黒緑
結晶系:非晶質
劈開:なし
硬度:5〜6
比重:2.30〜2.36
産地:チェコ
モルダバイトはテクタイトの一種で、色は緑色、チェコから産出される天然のガラスです。
最初に発見されたのは約1500万年前の1787年で、ドイツ語でモルダゥと呼ばれているチェコのブルタバ川の近くとされています。
その川の名前を取ってモルダバイトと呼ばれるようになりました。
ドイツ南に落下した隕石(リース・クレーター)が原因で、隕石の落下により跳ね上げられた地表の物質が急速に溶解
ガラス化した物質は瞬時に蒸発濃縮し固化したとされます。
250kmも離れた場所に広範囲に散らばったとされます。
モルダバイト特有の熔融痕が残っているのは、産出される地層が石灰質の砂礫層のためであり
もしも飛散場所が違う場所だったら、リビアングラスのようにツルっとした原石になっていたかもしれません。

  英名:リビアングラス(Libyan glass)
鉱物英名:テクタイト
和名:なし
成分:SiO2を主成分とし、98%がSio2の場合もある。Naが少なく
Fe、Niを多く含む場合もある
色 :黄、帯褐黄、ほぼ無色、乳白色等
結晶系:非晶質
劈開:なし
硬度:5〜6
比重:2.10〜2.40
産地:リビア、エジプト
リビアングラスもテクタイトの一種で、色は黄色やほぼ無色の薄い黄色で、エジプト〜リビアにまたがる
砂漠地帯のみで見つかる天然ガラスです。
約2900万年前に隕石が衝突した際、その衝撃で地球上の岩石が高熱によって溶けて飛び散り、
その物質が固まった天然のガラスといわれています。
サハラ砂漠で発見された『ケビラ・クレータ』と名づけられたクレーターがその起源となった隕石の跡ではないかといわれています。
『モルダバイト』が1500万年前といわれていますので、それよりも1400万年も古い起源になります。
鉱物学的には純粋なシリカガラスに近いもので、その組成式は二酸化ケイ素(SiO2)つまり水晶と同じです。
採取される全体面積は約5,500kuに及び、一般的に地表から約10m下の砂利の層から多く採掘されています。
その為、通常のリビアグラスの表面は、長い年月をかけて砂漠の砂で磨かれ、角が滑らかになっています。
最も大きいものは26kgもあり、パリのフランス国立自然史博物館に展示されているそうです。

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まとめ

テクタイトを簡単に言い表すと、隕石の衝突によって地球上のガラス質成分が溶けて、再度冷えて固まった天然ガラスです。
モルダバイトとリビアングラスはテクタイトの一種で、その特徴の違いから特別に名前が付けられている天然ガラスです。
なぜ同じテクタイトなのに、モルダバイトやリビアングラスと名前が変わるのかというと
天然ガラスは宝石としての地位が確立されており、世界的に宝石としてその名が認められているからです。
宝石名としてモルダバイトという名称が用いられ、同じテクタイトでも見た目も価値も違うため、名称が異なるのです。
リビアングラスはその歴史が浅く、まだ宝石としては認められていないのですが、その希少価値と見た目の違いから
リビアングラスと名称が付けられています。
この為、モルダバイト・リビアングラスの鉱物名や素材名は天然ガラス、宝石名はモルダバイトはモルダバイトとなりますが、
リビアングラスは宝石名では、シリカ・ガラスと記載される場合もあります。
(鑑別機関によって異なり、リビアングラスと記載される場合もあります)
モルダバイトのグリーンの発色要因は鉄が多く含まれるためだそうです。
鉄が要因で緑になるのって不思議ですよね。
モルダバイトに対し、リビアングラスは殆どがシリカそのままの色の為、透明か若干の黄色となるそうです。

モルダバイトは直径3cm以上、重さは50g以上のものは大変希少となるのに対し、リビアングラスは比較的大きい物も採取されます。
これはリビアングラスの方がクレーターに近いところからも発見されている事に関係がありそうで
モルダバイトの方が高く飛び散り遠方に落下=力が大きく加わる為大きな塊が残らなかったと考えられます。

モルダバイトやリビアングラスは非常に採掘量が少なく年々希少価値が増しています。
その為、モルダバイトは偽物が多く出回る悲しい事態となっています。

リビアングラスの偽物が多く出回っているという記載を良くみかけますが、リビアングラスの偽物は今の所無いように思えます。
実際に見かけた事もありませんし、石が詳しい知人からも、リビアングラスの偽物を見たという話は耳にした事がありません。
個人的な意見としまして、モルダバイトと同じ天然ガラスだから、リビアンにも偽物があるだろぉ!という安易な考えから生まれてしまったものではないかと思っています。
何故なら、リビアングラスはモルダバイトと違って内包物が多くみられます。
クリストバライト入り(白い小さな鉱物が粒粒に見られるもの)などはどう考えても偽物を作る事は難しいと思われます。
どんなに綺麗なリビアングラスでも細かい内包物が必ずと言っていい程ありますので、これを真似て作りようが無いと思うのです。
   
 内包されたクリストバライト 内包されたクリストバライトと、モルダバイト同様、竜紋も確認できる

モルダバイトの方は偽物が多く出回っているのは事実です。
しかも、近年では偽物と解らないよう、進化された偽物が作られているそうです。
モルダバイトの偽物は今まで人工ガラスで作られていました。
その為、鑑別機関にて偽物の鑑定結果がでますと、人工ガラスと記載されます。
ところが、最近では天然モルダバイトを使った彫刻品や加工品を作る際にでた細かいカケラを集めて
それを再度固めるという手法が出てきているそうです。
これですと鑑別結果はどうなるのかが気になるところですが、今の所はまだ解っていません。
今まで本物と偽物の区別の一つとされた気泡も同じように作れるそうです。
基本的には偽物の気泡は円であり、本物の気泡は細長かったり楕円形だったりと不規則な円です。
これは、通常釜の中でガラスを溶かすと、重力の関係で気泡は円になるといわれています。
モルダバイトは、隕石の落下により地上から一気に跳ね上げられ、空中で高温の状態で固まり落下したため、
楕円であったり細長い形の気泡が一定方向に並んでいたりします。
ある一定の方向に強い力を受けていた様子が見れれば本物の可能性は非常に高いと思われます。
また、竜紋(水にガムシロップを入れた時に見られるぼんやりうねうねした感じ)が、見た目では大切になってくるかもしれません。
   

今後更に新しい情報が入り次第、ご報告したいと思います。

やはり信頼のおけるお店に頼み、信頼のおける鑑別機関で鑑別を出す事が一番だと思います。
当店のモルダバイトは竜紋や不規則な形の気泡が確認できますし、何点かを無作為に鑑別に出し、
鑑別結果は天然とでておりますので安心してお買い求めください。
 

テクタイト(モルダバイト・リビアングラス)は見て触って面白い、綺麗、そして宇宙からきた隕石の衝突のおかげでできた、
そんな「不思議」も魅力の一つですね。
もし現代に隕石が衝突したら・・・面白いなんて言えません。
本当にアルマゲドン等はあり得る話しなんだと実感しました。
改めて地球と宇宙の凄さを考えさせられました。

注:僕が独自に調べたものであり、100%事実とは限りませんのでご理解の程お願い致します。

今回はとても長文となりまして申し訳ありません。

   
       

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